毎年10月15日に東大寺で行われる秋の祭りに行ってきました●
入堂にはチケットもしくは入場料が必要●
式時間 10:30〜●
場所 東大寺大仏殿
10月15日は大仏建立の詔が出されました
みなさん、10月15日が何の日かご存知でしょうか?
1975年に広島東洋カープが26年目で初のリーグ優勝。うむ。
1992年にセガがアメリカでメガCD発売。うむ…。
そうだけども、確かにそうだけども。いや、山口百恵の引退の日もそうだけども!
天平15年(743年)10月15日に聖武天皇が「大仏建立の詔(みことのり)」を出した日なのです。
よく決断したよね。それが今でも観光資源になって奈良を支えてるとかすごいです。
まんが日本の歴史を読んでたらかなり無茶なタイミングだったようですが、9年間の工事期間を持って見事大仏開眼までたどり着いたのです。
そんな詔を記念して東大寺では毎年「大仏さま秋の祭り」と称して、10時より盧舎那仏(るしゃなぶつ)造顕発願慶讃法要が、13時半より鏡池の舞台にて能が奉納されます。
奈良に住んでいながら中々機会に恵まれなかったのですが、今回たまたま仕事も休みで、お好み焼き屋の「ふじ」さんでチケットも頂戴したので行ってきました。
この時期の東大寺はすごい人だった
午前9時半ごろに東大寺南大門に到着。
以前は東大寺まで歩いていくとか信じられんって思ってましたが、家を10分に出ても間に合いました。
これはひとえに早朝散歩のおかげですな。
東大寺に早朝以外に来るのもめちゃ久しぶり。なんなら遠足以来ちゃうか…?
早朝散歩の様子は動画にもしてみましたよ。
えええ!めっちゃ人居てるんですけど。さすが大仏さま秋の祭り。
そこに何も知らない外国人観光客と秋の修学旅行生も混在して朝から人だらけです。上の動画見てもらったらわかるけど、早朝は誰もいないもんね。
ううむ。やはり東大寺の観光客数は奈良の中でもダントツですね。
南大門が人で塞がっている…!これが大仏殿まで続くのか??
と思ったらそれぞれツアーや修学旅行の観光案内でした。なんでここでみんなやるんや?
ごめんやっしゃと開けてもらい横を通り過ぎていく。
さあ、大仏殿まで来ましたよ。
やっぱりいつ見ても貫禄と美しさに圧倒されるよね。
中では関係者の椅子が並べられてて、ぼちぼち座る人が来てる状況。
中央ではお茶の道具を並べたり、マイクのテストが続いたりと慌ただしく準備が進んでいます。
どこで拝見しようかとポジションを選んでると、外が何やらざわついております。
なんやろか?
あ、式衆入堂が始まってますね!
長老を先頭に静々と行進されています。後ろにも行列は続いていまして、子供と親御さんが並んでて授業参観みたいになっています。
皆さん席に着かれました。式典の始まりです。
中はこんな感じ。席の前の方には表千家の皆様、後ろには讃歌を奉納される合唱団の皆様。
周りも人が囲んでいて見る場所確保するだけで大変です。
秋の祭りの式典が始まりました
細川元首相による屏風奉納
今年は細川元首相が来られて、屏風を奉納されました。
細川元首相、久々に拝見しましたがもう80歳になられたのですね。写真には後ろ姿しか写ってませんが若々しいですよね。
左にあるのが奉納された屏風です。華厳経のお経が記されてるんだそうです。
左にも続いていてとても立派なものでした。公開はこの日限りだそうですよ。
表千家による献茶
大仏讃歌の後、表千家による献茶式です。
表千家は千利休を家祖とする茶道家です。そこから裏千家、武者小路千家へと分家していきました。
献茶式って初めて拝見したのですが、表千家の方の所作がなんとも美しい…。
羽で縁を払ったり、茶碗の拭き方など見てて惚れ惚れしました。
淹れられたお茶は大仏様にお供えされました。
読経後に式衆退堂で終了
最後は般若心経などを読経しながら、散華を撒かれます。
散華とは、仏や菩薩が来迎された時に花が降ってきたという故事に由来しております。現代ではハスの花びらを象った色紙が撒かれるんですね。
散華コレクターも多数おられるみたいです。
わかる、綺麗やもんね。
そして式衆退堂です。
式中は真剣な面持ちで近寄りがたい雰囲気でしたが、出て来られるとニコニコとしながら話しかけて下さるので嬉しかったです…!
式が終了し外に出ると非常に晴れやかな気持ちになっておりました。
厳かな雰囲気に触れると凛として引き締まる気持ちになりますよね。
それだけでも来た甲斐がありました。
午後は13時半から、鏡池で能の奉納が行われます。こちらは参加無料です。
まだ大分と時間あるのでご飯に行ってきます!では!
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