
奈良を代表するお蕎麦屋さんです。ミシュランでも高く評価されました。●
価格 ランチ1050円 ディナー10500円(サービス料別)●
営業時間11:30~13:00 18:00~21:00(月曜、日曜定休日。土曜日は昼のみ)●
場所 奈良町の福智院交差点近く。細い路地の突き当り。
玄さんの夜のコースに行ってきました。最高のもてなしで頂く手挽き手打ちのお蕎麦
奈良町を代表する名店に行ってまいりました!
ミシュランで星も取られてるお店。ユーミンが最後の晩餐に選んだお店。堂本剛くんが愛して打ち上げにも使ってらっしゃるお店。
数々の評判を聞きながら、行きたいなあ行きたいなあと心の淳二が嘆いてましたが、とうとう!
晩ご飯を頂きに行ってまいりました!

「カナカナ」さんの程近くにある細い路地を進むと突き当りにはほのかな灯りと格式ある門が見えてきます。
カナカナさんも奈良町を代表するお店です。奈良町にお越しの際には是非このエリアを散策してみてね。
玄さんでランチしてからカナカナさんでまったりも良いよね。

足元を照らしてくれるのはロウソクの灯り。
もうこれだけでこれから始まる桃源郷を想像してワクワクすっぞ。
時間通りに行ったからか、はしゃいでいる声が聞こえたからか門を開けると店主ご夫婦がお出迎えして下さってました。
優しい笑顔でお出迎えして下さり、挨拶して上がるとお部屋に案内して下さいました。

うおおお…!
まず目に入ったのは立派は屏風。
元々は掛け軸だったらしいです。すげえ…。
広いお座敷の部屋の中でこんな立派な屏風の前に座るのなんか大物政治家かわしぐらいやで。

逆側に目を向けると前栽がライトアップされてます。
木にはつぼみが沢山付いていたので、もう少し暖かくなったら花が綺麗に咲くんじゃないかなあ。
お蕎麦を髄のズイまで満喫できるコース料理です

この日の夜のメニューのお品書きです。右上にちょろっと見えるのは本日のお酒。
和紙に手書きで書いて下さってます。
一品一品丁寧に料理の説明とお酒の説明をして下さいました。
お酒は銘柄はもちろん、温度や何年ものかも計算して、料理に合う最高の一杯を用意して下さるとの事。
やー、楽しみやなあ。

まずは食前酒の春鹿。
めっちゃ素敵な器で出して下さいました。
仕事が忙しくってお昼も食べずにお邪魔したので、空きっ腹に効く!美味しい!
まろやかな風味が舌をどんどん活性化していくのが分かります。
玄さんの蕎麦豆腐

さー、1品目が来ましたよー!
まず頂くのは蕎麦豆腐です。上に乗っているのは牡蠣です。
豆腐は蕎麦だけを使用したもの。それだけで食べてみると上品な味に頬も緩みます。
黒いのは発酵した実なんですが、これが凄く濃厚な味です!
わさびもめっちゃ美味しく、組み合わせでどんどん味が変わってこれだけでも色んな楽しみ方が出来ます。
驚きもっちり蕎麦がき

次に頂いたのが蕎麦がきです。蕎麦がき食べるの初めて。
なんで一般的な蕎麦がきがどんな物かわからないんですが、玄さんのはすっごいモチモチでした。おかきみたいなものを想像してたんです。
手前にあるのが自家製の醤油とお塩。
蕎麦豆腐と同じように、まずは素材の美味しさを何も付けずに味わい、塩、わさび、醤油でアレンジにながら楽しむ。
豊かな風味を楽しむまるでオーケストラのようやぁと思いました。詩人か彦摩呂。
ほっこり蕎麦スープ

お次はホッと一息つけるメニューです。
綺麗に器に入ったお吸い物。

蕎麦スープでございます。蓋を取ったときの、フワッと漂う香りがたまりませんな。
写真じゃ見えないけど中には練り物が入ってまして美味しくて、何を言ってるのか良くわからないでしょうが、スープは薄味なのに濃厚なのですよね。
そう、薄味なのに濃厚なのです。
手挽きの手打ち!こだわりにこだわったお蕎麦が絶品すぎる!

お酒も料理に合わせて次々と出して下さいます。
この時の飲むスピードとかも記録されて、次回の訪問の時に活かされるんですって。すご…!
この頃になるとお酒もええ塩梅になりまして、うきうきしながらのんびりお喋りしつつ料理を満喫しております。
玄さんの看板メニュー!驚きの水蕎麦

次がメインのひとつ、水蕎麦です!
一番左はお水です。お水に浸けて頂くのです。お水に浸けると風味が口に広がりやすいなあって思いました。

特筆すべきは麺の細さ!写真で伝わるかなあ。
もう蕎麦というカテゴリーじゃなく、新しいカテゴリーを作りましょうと提案したくなる、オリジナリティー溢れるお蕎麦です。
この細さだからこその食感と喉越しになってるんやなと感心しました。

水のあとに塩と梅を使って食べるとこれまた美味しく感じるのです。
特に梅がめっちゃ美味しい!もう一回言いたい、めっちゃ美味しい!
もうひとつの看板メニュー!田舎そば

お次は田舎そばです。蕎麦の実の中心だけでなく、全部を挽いたものなので風味も強くなるそうです。色も全然違うでしょ。
玄さんはこだわりの十割蕎麦なんですが、手打ちだけでなく、なんと石臼を使って手挽きなんです!
機械ではカバーしきれない実の質感の違いや温度の差などに合わせた挽き方が手の方が出来る内は、手で挽くと仰ってました。
打つ作業より挽く作業の方が大変らしく、だから一日の枚数が限られるのだそうです。
打ち上げとかに堂本剛くんも利用されており、お店の店主さんに色んなお話をして頂きました。
剛くんが命名した、日本酒にわさびを混ぜたオリジナルメニュー「和再美(わさび)」のお話や、お友達と来られた時の罰ゲームの話とかとても楽しかったです。
外国人の若い観光客も来られて日本語が上手な方も多いそうで、なぜ上手なのか聞くと、いつ剛くんに会っても話が出来るように勉強してるんですって!すごい!

蕎麦湯も頂きました。
玄さんは一日の蕎麦の枚数が少ないので、茹で汁だけでは良い味が出ないので、蕎麦湯を改めて作ってらっしゃいます。
蕎麦の実入りれんこん餅

次は蕎麦の実入りれんこん餅のかにあんかけです。
バンドでいうとここまでは蕎麦がボーカルでしたが、ここからはベースって感じ。料理の根っこをがっちり支える味です。
れんこん餅とほぐしたカニの身、なめこ、ぎんなんなどが入った一品です。
肉料理も美味い!地鶏の甘皮粉焼き

肉料理もモチロンあります。今回は地鶏の甘皮粉焼きです。盛り付けも美しい。
大和地鶏は最近良く聞くようになってきました。美味しいよね!
まずは20回噛んで味わってほしいとの事。鶏を口に含んでやってみました。
なるほど!蕎麦粉の風味をまず味わい、鶏の香ばしい味がやってきて、最後に甘みがやってきます。
大和地鶏のお店はこちらも見てね。

ぎゃー!写真があぁ…。
ぼやけて申し訳ない。興奮が抑えきれない。蕎麦米入り百合根ご飯です。
シメにぴったりのご飯です。漬物もめっちゃ美味い!
食べてる途中は、蕎麦のおかわり欲しいなあって思ったりしたけど、きっちり満腹になるコースの量でした。すみません!
デザートの和菓子も専門店以上の美味しさ

最後はデザート。蕎麦団子とお酒で漬けたリンゴです。
蕎麦団子は皮が蕎麦粉で作られてるのです。

和菓子も作られるんですねー。凄いなあ。
しっとりとした皮と甘さ控えめのアンコが食べやすいです。
やあー、ごちそうさまでした。
お土産にそば茶を買って、合計で2人で27000円程でした。
最後は見えなくなるまで丁寧に見送って下さいました。
夜は2組限定です。その分きめ細かい気配りと丁寧な食事を満喫できます。
お昼は40食限定で1食1000円〜です。予約が基本ですが、キャンセルもあるので昼過ぎに聞いてもらったらと仰ってました。
感動をなんとか伝えたかったのですが、どうだったのでしょう…。僕の文才の限界を感じました…。
↑奈良町(ならまち)のお店の情報をまとめてます
カフェや雑貨屋の営業時間や場所をまとめています
店名 玄
住所 奈良県奈良市福智院町23−2
番号 0742276868
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