奈良町にあります歴史ある薬局です。●
価格 陀羅尼助3200粒2700円など●
営業時間9:00~17:00(月曜日定休日)●
場所 奈良町情報館から南に行った突き当り
奈良には昔から商いされてる会社や店舗がたくさんあります。
ナララクではこれまでも多くを紹介してきましたが、今回はその中でも一二を争う歴史を持たれるところです。
「菊岡漢方薬局」さんは元暦元年の創業です。
元暦元年っていつやねんと申しますと、1184年です。
…ん?1184?ってことはいい国つくろうの鎌倉幕府より前ですやん!
なんと今の店主は24代目。心のジャック・バウアーも「家系図が24代も残っているのか!」とびっくりですよ。
お店はこちら。
店頭の様子の動画です。僕は頭悪いコメントをしてます。
雰囲気のある佇まい。
堂本剛さんも「ぶっちゃれナハーレ!」にて紹介されてました。お土産に陀羅尼輔を頂いてらっしゃいましたね。
堂本剛さん関連のまとめも書きました。
店内に入ってすぐの棚にはいろんな漢方の材料が紹介されてました。甘草カンゾウ、芒硝ボウショウ、大黄ダイオウ、遠志オンジなどなど。
聞いたこと無い名前ばかりですが、見るからに効力がありそうです。
一見SF映画に出てくるマザーブレインみたいなこいつは人参です。
これまたどれも歴史がハンパなくって、全部正倉院宝物の薬物なんですって。
壁面にもたくさんの薬物があります。
昔の人は一個一個研究を積み重ねて漢方を開発されてたんでしょうね。菊岡漢方さんにも歴代の店主さん達の熱い想いを感じるのです。
もうなんかハリーポッターとかRPGの魔女の部屋そのまんまな雰囲気です。
右上にあるいかついのは沈香(じんこう)と言って代表的な香木のひとつです。
菌に侵された樹が治療の為に出す樹液が固まったものです。
読み間違えると下ネタ?と思われるので注意。
薬だけでなく色々なお茶も販売されてます。
どれも健康に良いお茶で、肌荒れや肩こり、疲労回復やイライラ解消など、症状に合わせたお茶を選べるんです。
他にもお屠蘇と呼ばれる薬酒も販売されてます。そういえばうちのばあちゃんも昔にお屠蘇と言って飲んでたような…。
お正月に一年の健康を祈願して飲むものなんですって。
奥には現代の薬局のような調剤室もありました。
種類がすごい。店頭は博物館みたいになってるんで、調合はここでしてくださるんですね。
人気のお薬、陀羅尼助(だらにすけ)が並んでいます。
申し訳ない、僕は知りませんでした。
土下座で説明しますと、天武天皇の時代、疫病が流行り色々試みたのですが治まらず大変な事になったのです。
そこで、修験道の開祖であった役行者が、大峯の山中にあります「黄はだ」という木の皮を煎じて薬をつくり、人々に与えました。
すると、みるみる疫病は治まってめでたしめでたしとなったそうです。
その薬がなんと陀羅尼助丸なのです。
お値段は3200粒で2700円。3200って一生もんじゃん!って思いましたが、スプーンで掬って飲むようなお薬だそうです。
胃腸薬なんですね。当時流行った疫病ってなんなんでしょうね?
僕は今回、このお屠蘇を購入しました。山椒、桂皮、桔梗根などが入っています。
これは日本酒に一晩浸してから飲むそうです。
お正月は先月に終わってしまったので、元気が無い時にやってみようと思います!
店名 菊岡漢方薬局
住所 奈良県奈良市中新屋町3
番号 0742-22-6611
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